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威厳の日

3月15日から始まったデモで23日に外務省による危険度がシリア全土で上がった為、全てのツアーがキャンセルになってしまいました。残念ですがお客様の安全第一で考えるといたしかたないですね。25日「威厳の日」と銘打った金曜日、旧市街に用事があり丁度礼拝後の時間にハミディエを通りかかりました。屋根で覆われたスークで余計に声が反響するのか最初はすごい数かと思いきや50人程。ただ、その後も約150人、約80人と3つのグループとすれ違いましたが、私がすれ違ったのは反体制派じゃなくって現体制派のグループで
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アッラー(神)
スリア(シリア)
バシャール(現大統領)
ベス(だけ)
とコールしながら行進していました。
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ダマスカス以外ではダラーやラタキアで大きな反体制派のデモが起こっております。シリア政府も政治犯の釈放や、非常事態宣言の解除、公務員の給料アップ等を発表しましたが、発表会見の女性スポークスウーマンは「CNNやBCC、アルジャジーラは事実を伝えずデモを煽っている」と切れかけていました。ヨルダンでは体制と反体制派の間で衝突が起きており、シリアもまだまだ余談を許しません。

今日は日曜日でイスラムでは週明けです。私はいつものように二日酔いを押して、ミクロに乗って会社に出社しております。何処でもそうでしょうけど現場以外は普通の生活が流れております。

シリアでは母の日

今回の地震・津波では阪神淡路大震災を超える死者を数え、避難生活を強いられていらっしゃる方も沢山いらっしゃいます。心よりご冥福とお見舞い申し上げます。
こちらシリアでは3月15日より小規模で始まった反体制デモが18日にはヨルダンとの国境の街「ダラー」で死者を出す惨事となりました。ここのブログでも書きましたが先月現地旅行会社の研修で訪れた街です。平穏そうに見えた街が一気にデモで高ぶった映像に衝撃を受けております。
チュニジアやエジプトでの報道で皆さんもご存じかと思いますが、毎週金曜日の礼拝後が1つのターニングポイントになります。今の所ダマスカスでは大きなデモは発生しておりませんし街も通常の通り流れておりますが、先日礼拝後のウマイヤド・モスク内で反体制の呼びかけを始めようとした男性が警察官に取り押さえられたりしております。今後のシリア情勢にも十分ご注意ください。
3月21日シリアは「母の日」でした。会社も15時半終わりで会社のスタッフもお母さんへのプレゼントを渡したり、家族皆で集まって食事したりと色々あったそうです。
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地震

日本の観測史上最強の地震で心配してくれた沢山の友人から「家族は大丈夫か?」と電話をいただきました。ニュースの映像を見ているとこの世の物とも思えません。まだまだ余震も続いているようですので十二分にお気を付け下さい。シリア・ヨルダンでも地震はあるそうですが、規模も小さくて体感するほどの地震は少ないそうです。ただ過去の歴史では大きな地震で街が破壊されたりと現存する遺跡群も殆ど修復された物が多いです。写真は先週訪れたヨルダンのジェラシュ遺跡です。修復にセメントを使っている為、世界遺産には登録されていないという残念な遺跡です。
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天災は神のみが知るもので人間ではどうする事もできません。阪神大震災の後リュックに食糧詰めて神戸の友人宅まで歩いたのを思い出しました。
アラブの政変に続き、ニュージランドの地震、今度は日本と年が明けてまだ3カ月。2011年は歴史上重要な年として刻まれることでしょう。

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