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ダマスを離れて(番外編)

旅にトラブルやパプニングは付き物ですが、それを如何に楽しむかも旅の醍醐味です。さて、今回は私に起こったハプニング。レバノンに入国した日になんとシリアのドライバーさんがガイドさんと私の荷物を間違ってダマスへ持って帰ってしまいました。私の部屋にはガイドさんの荷物!さてさて、どうする?
1. 作業用のPCがない(殆ど毎晩飲んだくれてて作業してないので問題無し、なんで持ってきた?)
2. デジカメの充電器がない(これは困った、残量気にしながら撮影するしかない)
3. 着替えがない(着たきり雀でもOK、でもお客様に不快感を与えかねない)
4. タバコがない(死ぬ!)
っということで夕食後取り合えずタバコの入手と着替え探しにホテルの外へ。時刻は21時。ホテルから少し歩くと2階のテラスで水タバコを吸っている大きな喫茶店の下で、バイクに跨ってたむろしている兄ちゃんに声を掛けられたので、タバコをどこで買えるか聞いてみた。何が欲しいと聞くので「マルボロ・アビアッド」(マルボロの白=マルボロ・マイルド)というと「俺も吸ってるから譲ってやる」と・・・5,000LP(後で知ったが普通の店の倍)。そこから話が弾み現在の状況を説明。じゃ、俺がバイクで店屋回りをしてやると・・・Ya Friend ! なんか面白い展開。スクーターの2人乗りで数件回ったがどこも21時が閉店。1件だけ空いていたが下着は売ってないとのこと。私が欲しかったのはシャツ、パンツ、靴下の3点セット、あわよくば安くておしゃれなシャツ。でも、今日は無理っぽいね。「俺のでよかったら譲ってやる」と・・・?どっかで聞いたフレーズ。君のお古?でもいい!なんか面白そう。俺の奥さんはフィリピン人だ。ちゃんと綺麗に洗濯してるから大丈夫!おう、アジア人なら信用できそう。家もこの近くだが鍵を奥さんにもらわないといけないのでちょっと店に寄る。OK, OK ! Ya Friend ! 寄った店は「Sushi Moode」(多分、“寿司詣”なんでしょうね)、お店でも食べられるがお寿司のデリバリー屋さん。しばらく外で待たされたが店はガラス張りなので外から丸見え。奥さんらしき人に事情説明してるのと、店長みたいな人に伝票とBOXに入った寿司まで渡されてる。ようするに奥さんはお店で働いていて、彼はデリバリー担当らしい。店を出発する時に奥さんも出てきて手を振ってくれました。「お~、かわいそうは日本人、私の知っている日本人はこんな貧相ではなかったのに!」と思ってたかどうか?バイクで走ること5分、4階建程の平べったいアパートに到着。ここでレバノン人とフィリピン人の若夫婦(道中で彼が24歳であることが判明)の生活があるのか・・・覗いていいのか?部屋は四畳半に流しとシャワー室らしき扉が1枚って感じで日本のワンルームマンションの方が遥かにでかい!ベット1つで殆どのスペースを取ってしまってるので、2人で居るのも窮屈。まあ、若夫婦ならそれなりに・・・・Ya Friend ! 小さなタンスから色々取りだしてくれたので、ここにきて「やっぱりいらない」とも言えず、トルコのMARMARAと書かれたTシャツと真っ赤なボクサーパンツ、それにくるぶしが見える靴下をいただくことに。店の前ではあまりはっきり見えなかったが奥さんの写真もしっかり飾ってあって、別嬪さんっていうより可愛いタイプ。どうだ?と聞くので(アラブ人は絶対自分の奥さんをそんな風には聞かないですけどね、ここはレバノン)「俺が若かったら絶対声掛けてるな」と答えておきました。本人も喜んでくれたのでよかった、よかったYa Friend ! 同じアジア人の評価を聞きたかったんでしょうね。部屋を後にしてホテルの手前まで。ホテルはすぐ目の前なので問題ないが「どうした?」って聞くと、そろそろオーナーが店に現れる時間らしく、この道を通るかもしれないとのこと。シートの下には配達する寿司も入ってるし・・・お~忘れてた!服と世話になった分で幾ら欲しいか聞いてみたが「お前の気持ちで、幾らでもいい」と。でも決して「いらない」とは言わないですけどね。こういうのに弱いのが日本人。でも、一時遊ばせてもらったので$30ドル程渡したら喜んでくれてたのでよかったです。翌日は彼にもらった物を着てました。次の日にシャツも買いましたが、レバノンは物価が高いですね。シリア人がレバノンにあまり行かないのがよくわかりました。
ベイルート鳩の岩.jpg
ベイルート観光名所のひとつ”鳩の岩”。二見ヶ浦にある夫婦岩みたいなもんですね。小学校の修学旅行を思いだしました。







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